大阪にある建設会社の金剛組はかって世界最古の企業で、2005年に高松建設の傘下に入るまではもっとも古く、なお且つずっと続いてきた会社でした。
金剛組は、578年(敏達天皇6年)創業、1955年の法人化を挟んで2005年まで一族経営で代々続いた老舗。
現在も寺社仏閣建築の設計・施工、城郭や文化財建造物の復元や修理等を主に手がけています。
もともと金剛組の発祥は、
578年、四天王寺建立のため、聖徳太子によって百済より3人の宮大工が招かれたうちの1人である金剛重光により創業。江戸時代に至るまで四天王寺お抱えの宮大工となりました。
593年、四天王寺創建。
607年、法隆寺創建。四天王寺と法隆寺を築いた工法は今も金剛組「組み上げ工法」として生きています。
1576年、織田信長の焼き討ちにより四天王寺焼失。
16世紀にかけて、大阪城建設や法隆寺の改築にも携わったと伝えられています。
1614年の大坂冬の陣で再び四天王寺焼失。四天王寺は戦火や自然災害のため7度の焼失と再建をくり返すが、その都度、歴代の金剛組が再興に取り組んだ。
1868年、四天王寺、寺領を失う。金剛組は試練をむかえる。
1903年、大鐘楼の建立。
1934年、室戸台風で四天王寺五重塔が倒壊。第38代棟梁で歴代初の女棟梁金剛よしえのもとで金剛組が再建を果たす。
1955年2月3日、株式会社化。創業以来の個人企業体制が終了。
2006年1月16日、高松建設傘下の新・金剛組になり現在に至っています。
まさに匠の技が1450年以上に渡り受け継がれてきた企業…私たちもこういう企業、仕事ができる会社になりたいと思います。