拡大生産者責任(Extended Producer Responsibility、EPR)という言葉をご存じでしょうか?
経済協力開発機構(OECD)が提唱した概念であり、「製品に対する生産者の物理的および経済的責任が製品ライフサイクルの使用後の段階にまで拡大される環境政策上の手法」と定義されています。
この言葉のポイントは2つ、
①地方自治体から生産者に責任を移転する事。
②生産者が製品設計において環境に対して配慮する
という事です。
つまりこれまで行政が負担していた使用済製品の処理(回収・廃棄やリサイクル等)に係る費用を、その製品の生産者に負担させるようにするもので、家電4品目の有料化やパソコンや自動車などは最初からリサイクルの費用を含んで販売しています。そうすることで処理にかかる社会的費用を低減させるとともに、生産者が使用済製品の処理にかかる費用をできるだけ下げようとすることがインセンティブとなって、結果的に環境的側面を配慮した製品の設計(リサイクルしやすい製品や廃棄処理の容易な製品等)に移行することを狙っています。
住宅も200年住宅の構想は、長期間使用できる住宅を作る目的ですが、そんな建物もいずれは解体する時が来ると思います。その時にリサイクルしやすい材料を使うことも考慮して建てられていくでしょう。
住宅を解体してその資源を有効にリサイクルする事、これからは当たり前の事になっていきます・・・